水圏環境工学研究室
琉球大学 工学部 社会基盤デザインコース
Laboratory of Hydraurics, Coastal and Environmental Engineering (HCEE Lab)
University of the Ryukyus, Faculty of Engineering, Civil Engineering Program
水圏環境工学研究室では、工学的視点から地表の水の流れを研究しています。研究室や実験室での研究にとどまらず、亜熱帯地域に属する沖縄県の持つ地理的及び自然環境的特性を活かして、海、山、川のフィールドを直接的に教育や研究に取り入れているところが特色として挙げられます。さらには、こうした教育と研究成果を活かし、地域から日本全体の自然環境特性への反映、社会基盤のデザインと防災、あるいは地球規模の問題解決への取り組みへも対象を広げていけるのも、南国琉球という位置ならではの教育・研究環境と言えます。
現在の研究対象をいくつか具体的に挙げると、沿岸での流れ及び生態系のフィールド調査、河川のフィールド調査、日本の大学としては最大規模の造波水路を用いた波浪実験、スーパーコンピューターを用いた洪水解析、土石流など水と土砂の流れの数値シミュレーション、津波シミュレーション、海洋構造物の創造、サーフィンに適した波創り、海洋エネルギー開発、津波防災研究等などがあり、多様なアプローチで研究を進めています。これらの成果は、洪水への対応、土石流への対応、津波や高波などの防災技術の開発、自然環境に配慮した新しい海岸の保全技術やビーチ設計、川づくり、砂防技術の技術開発や企画提案などに活かされています。